【文科省】「未来型教育」京都モデル実証事業(2018年度~2019年度)

本研究のテーマは、協働学習を中心とした、児童生徒の実態把握(児童生徒の学力、学習状況、心理状況)と、その統合的分析を通した、個々に最適な学びの在り方の検討することです。

目的

  • 児童生徒の学力、日々の学習状況や心理状況の可視化による、児童生徒の実態把握
  • 児童生徒の実態把握に基づいた(教育EBPM)、学習成果を最大化するための教員支援と、個々に最適化された学びの提供
  • スタディ・ログの利活用ポリシーの検討、検証

概要

Society5.0の時代において求められる資質・能力を育成するため、様々な先端技術を効果的に活用し、知識や技能にとどまらない児童生徒の思考力・判断力・表現力、主体性等の育成のための学習方法、指導方法、評価方法の研究・策定を行います。協働学習を実証研究の中心として、マイクで教員と児童生徒一人一人の音声を捉え、教員に対しては発話内容や感情変化をタブレット端末にリアルタイムに表示し、児童生徒の学習状況を定量的あるいは定性的に可視化し、児童生徒に対しては授業のまとめ段階で、あるいは授業冒頭で前時の振り返りとして、発話内容等をスクリーンやタブレット端末上で児童生徒に開示することで主体的な学びの実現に向けた効果を検証します。さらに、個々の習熟度や学習プロセスの分析による主体性を重視した個別最適な学習方法の策定、統合的な学習データ分析(ラーニングアナリティクス)を用いた、アンケート結果、学力データ、タブレットの操作ログ等の各種データの可視化を行い、関連性や傾向を検証しながら、協働学習のグループ編成、個々の児童生徒の資質・能力を効果的に育むためのフィードバック方法、指導方法の策定等を通じて、教育EBPMの実現を目指します。

研究助成

  • 文部科学省「新時代の学びにおける先端技術導入実証研究事業(学校における先端技術の活用に関する実証事業)」
  • 2018年度~2019年度