【京都大学内全学経費】デジタル教材配信システムと図書館資料推薦システムの連携による自学自習の促進

本研究では、デジタル教材配信システムBookRollに図書館システムとの連携機能・フィードバック機能を実装することで、自学自習を促進する図書館資料推薦システムを構築します。

概要

BookRollは、講義中および予習・復習時に、教科書やスライド等の教材を、閲覧者のPCなどで表示すると同時に、閲覧ページ、閲覧時間やマーカー箇所を学習ログとして記録し解析できる。BookRollに図書館資料(蔵書、機関リポジトリKURENAI収録論文)推薦機能を実装することにより、学生が表示している教材と関連性のある図書館資料を提示することで、学習内容に対する関心を充足・深化させることを支援することが可能なります。
図書館システムから新着の蔵書・論文を自動的にBookRollへ推薦し、その推薦した図書館資料へ学生がコメントを付与できる機能を実装します。加えて、BookRollに推薦された図書館資料の利用状況を教員にフィードバックするダッシュボードも実装します。
以上の機能を実装することにより、BookRollに蓄積された教材の学習ログと新着の蔵書・論文まで含めた推薦図書館資料の利用状況を自動で解析することが可能となり、「どのような図書館資料が、どのような大学生の学習行動に、有益な影響(学習行動の活発化、成績の向上)を与えるか」を明らかにできると考えられます。また、学習ログを分析して、自学自習の状況や変化を知らせることも可能となります。
以上のことから、より学生が関心を充足・深化させられる内容の教育を提供できるようになるとともに、自学自習を促進する情報を提供することが可能になります。

期待される効果

  • 学習ログを利用して図書館資料を推薦することで、エビデンスに基づいた自学自習を促進する。
  • 図書館システムから、新着の蔵書・論文が即座に推薦されることで、図書館の蔵書とデジタル教材の相互連携が強化され、新着の蔵書・論文の視認性が向上し利用率の向上が望める。
  • 新着の蔵書・論文が推薦されることで、講義内容と最新の研究成果との関連性を知ることが可能となり、教員の研究に対する理解が深まる。
  • 収録論文を推薦することで、オープンアクセス論文の利用が促進される。このことによって、登録論文数の増加、及び登録論文の引用数の増加が期待される。
  • BookRollを用いた教材や論文・図書のデジタル化により、将来、大学全体がオンライン授業に移行するような事態になっても、自学自習による「学びの保障」を提供する。
  • 推薦された図書館資料の利用状況と付与されたコメントを教員にフィードバックすることで、学生の学習行動・関心に関する教員の理解が深まる。このことで、教育の質の向上が期待される。